2011年5月9日月曜日

[特集]引っ越し先で地デジが見られない? そんな時に役立つ「室内アンテナ」

 春は引っ越しシーズン。進学や就職などで自宅を離れ、新たに一人暮らしを始めた人も多いだろう。「BCNランキング」によると、2010年3月の薄型テレビの販売台数は、前年比255.3%という驚異的な数字に達した。引越しとは関係なく、テレビを買い替えた家庭も多かったようだ。しかし、いざテレビにアンテナ線をつないだら、地上デジタル放送(地デジ)が映ら
ず、アナログ放送しか見られない……という人もなかにはいるはず。そんな方に、オススメのアイテム「室内アンテナ」を、筆者の実体験を交えながら紹介しよう。

【室内アンテナと他の方法とのメリット?デメリットの比較】

●まさか地デジが映らないとは…

 筆者は昨年春、結婚を機に、実家と同じ神奈川県内の賃貸アパートに引っ越した。
近くには地上デジタル放送を送信している電波塔があり、まさか、地デジが映らないとは思っていなかったのだが…???、入居後、テレビとレコーダーに家のアンテナ線をつないで見ると、まったく受信できなかった。

 事前に大家さんから、一部のチャンネルの映りが悪い、とは聞いていた。アナログ放送なら辛うじて映ったのだろうが、実家で地デジを見て rmt Atlantica
いた筆者は、今さらアナログ放送を見る気はなかった。しかし、入居早々、テレビが映らないから何とかして欲しい、と大家さんに訴えるのも気がひけた。トラブルは余り起こしたくないものだ。そこで解決策として、「室内アンテナ」を買いに走った。

●室内やベランダにカンタン設置! 地デジ“アンテナ”対策

 「室内アンテナ」とは、その名の通 rmt アラド
り、室内に設置して使用するUHFアンテナだ。屋内?屋外兼用の製品が多く、電波の受信状況が悪い場合は、ベランダなど屋外に設置する。価格は3000円台から1万円程度と、それほど高くない。

 地デジは、UHF波で送信されているため、現在、屋根などにVHFアンテナを設置して受信している場合は、UHFアンテナに交換するか、室内用UHFアンテナを購入し christian louboutin
なければ地デジを見ることはできない。

 地デジ対応のテレビやパソコンを買えば、地デジが見られると思ったら大間違い。アンテナがあって初めて見ることができるのだ。このほか、サービス提供エリア内なら、アンテナを設置せず、ケーブルテレビ(CATV)や光ファイバー網を利用した「フレッツ?テレビ」を契約する、という選択肢もある。

 
室内アンテナは、家電量販店などで購入できる。ただ、店舗によっては取り扱いがなかったり、テレビ売り場の隅にひっそりと展示されていたりするので、少々探しにくいかもしれない。筆者は、最終的にネット通販で八木アンテナの「ツインパネル型UHFアンテナ UwPA(ウーパ)」を購入した。決め手は、受信感度に関する口コミ。手頃な価格ながら、評判はなかな
かよかった。

 室内アンテナ選びのポイントは、何といっても受信感度。とはいえ、感度は実際に設置しないとわからないので、メーカーサイト等のスペックを参考にしよう。受信感度を増強するブースターを搭載したタイプもある。次のポイントは、大きさとデザイン。特に室内に置くつもりなら、部屋の雰囲気にあった好みのものを選ぼう。メーカーは八
木アンテナやマスプロ電工などが有名だ。外付けHDDや無線LANなどPC周辺機器メーカーのバッファローも、主にPC用地デジチューナー利用者向けの製品を販売している。店頭で購入したい場合は、品揃えの豊富な店に行き、店員にアドバイスをもらうのもいいかもしれない。

 使い方はいたって簡単。アンテナ本体を窓際など受信感度のよい場所に置き、テ rmt redstone
レビやレコーダーなどとアンテナケーブルでつなぐだけ。ただし、アンテナの向きによって受信感度が変わるため、細かな調整は不可欠だ。テレビやレコーダーの設定画面を見ながら調整しよう。

 室内でのテスト結果は、雨戸を開けていれば受信OK、雨戸を閉めるとノイズが入り、チャンネルによっては正常に映らなくなる、という状況だった。そのため、
エアコンのダクトにアンテナケーブルを通し、屋外の物干し竿にアンテナを取りつけることにした。また、手持ちのブースターを間につなぎ、出力を増強した。費用は、室内アンテナ本体約4000円、接続?固定用の金具やケーブル類約1000円の計5000円。設置にかかった時間は、アンテナの角度調整を含めて2時間程度。わずかなコストと時間で、無事地デジを見ることが
できた。

 取り付け工事費がいらないぶん、家の屋根の上に立てる一般的なUHFアンテナより、室内アンテナはリーズナブル。何かと面倒な大家さんや管理会社との交渉もいらない。もちろん賃貸の場合、取りつけ時に家屋に傷をつけないよう配慮する必要はあるが、室内に置くなら、ほとんど心配いらないだろう。

 いいことづくめのように見える
室内アンテナだが、「電波状況のいいエリアでしか使えない」という致命的な欠点がある。ビルの谷間など電波が入りにくい場所や、もともと電波が弱い場所では、たとえブースターで電波を増強しても受信できず、CATVなどアンテナ以外の方法で受信するしか手はない。

 なお、総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)では、今年2月から、東京、神
奈川、千葉、埼玉の1都4県の在住者を対象に、地デジの受信可否がわかるアンテナキットの無料貸し出しを開始。さらに4月20日から、対象地域を全国に拡大する。手続きは面倒だが、テレビやアンテナの購入前に受信状況を確かめたい場合は活用しよう。

●これから引っ越すなら、地デジの受信状況を必ずチェック!

 何はともあれ、これから引っ越
す人は、地デジの受信状況を物件の契約時に必ず確認した方がいいだろう。

 デジサポは、集合住宅向けに地デジ対応済みを示す「地デジカ?ステッカー」の無料配布を2009年11月から開始した。集合住宅の場合、正面玄関などに、「地デジカ?ステッカー」が貼られていれば、地デジに対応している。ただし、このステッカーの配布は始まったばかり。しかも
申請制のため、必ず貼られているとは限らない。やはり口頭で確認するのが一番だ。

 大家さんや管理会社に聞いてもわからない場合は、下見時に携帯電話などでワンセグの受信状況をチェックし、きれいに映れば、室内アンテナで受信できる可能性は高い。

 2011年7月のアナログ放送からデジタル放送への完全移行まで、1年半を切った。それまで
にすべての住宅やビルのアンテナがUHFアンテナに切り替わるのか? 室内アンテナは、いわば“最終手段”。建物に設置されたアンテナ経由で、地デジがクリアに見られれば良いに越したことはない。

 しかし、賃貸住宅のオーナーや管理会社が地デジに理解がなく、アンテナの交換や調整を行わず、地デジを受信できない状態のまま放置されたり、せっかく対
応アンテナを設置しても見られなかったりと、これからどんどんトラブルが起こってくると思われる。薄型テレビの販売好調のうらで、忘れられがちなアンテナ問題。「室内アンテナ」の存在を知っていれば、いざテレビが見られない、という時に役立つだろう。(BCN?嵯峨野芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店からPOSデータを毎日
収集?集計している実売データベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで127品目を対象としています。


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引用元:ラテール rmt

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